新宿でiCloudバックアップで暗号化計画…実は断念していた | 公式ブログ | スマホ修理のスマホテック

AppleではiCloudでもiPhoneのバックアップデータを暗号化する計画を行っておりましたが、この計画を断念したようです。
理由としてはFBIから「犯罪捜査に支障が出るとの苦情があったため」ということをReutersが報じました。

FBIは暗号化計画に反対をしていたFBI

Reutersが関係者から入手した情報によりますと、AppleはFBIに対して約2年以上前、iCloudに保存しているiPhoneのデータを"エンドツーエンドで暗号化する"サービスを提供するという計画があると伝えていたようです。
これらはハッカーからの攻撃を防ぐのが狙いです。また、これが実現すれば暗号化データの鍵をAppleが一切持たないということになります。

しかし、FBIとしては"犯罪に用いられたiPhoneのデータが証拠として提出できなくなる"為、反対の声が上がっておりました。
AppleはFBIに対して暗号化を断念する計画を翌年伝えていましたが、この内容は公には報じられていません。

FBIにバックアップデータをAppleが提出

Appleがなぜ、暗号化計画を中止したのか…その理由は不明です。Appleの元社員によりますと、FBIに配慮しただけというわけでなく、iPhoneユーザーがロックアクトしてしまうケースが多発する可能性があるなど、ほかの様々な要因があったと考えられています。
AppleとFBIですが、2019年12月で起こったフロリダ州ペンサコーラの海軍基地であった発砲事件でも、犯人が所持していたiPhoneのロック解除を巡って対立しています。
バー司法長官は"iPhoneのロックを解除し、捜査に協力する"ようAppleに要請していますし、トランプ大統領は捜査に対してAppleが非協力的だという批判をしています。
ただ、同件についてはiCloud保存された犯人のiPhoneバックアップデータをAppleが捜査当局に既に提出しています。

今後もこういった事件が起こるたびに何かしらありそうな気がしますが、様々な要因が出てくる可能性もあるので難しい問題となりそうです。

Source:iPhoneMania
Source:Reuters